統合失調感情障害日誌

統合失調感情障害を患っている管理人のこれまでの日誌です

胃がん発覚でうつ状態

4年ほど前に胃がんの手術をした。手術といっても内視鏡を使うもので、胃の表面にできたがん組織を電気メスで切り取る手術である。一応全身麻酔をするが、手術自体は1時間もかからず、術後1週間ほどで退院できる。

10年ほど前の会社の健康診断で胃のレントゲン検査を受けたところ、胃に怪しい部分があるということで、街の胃腸科で内視鏡検査を行ったら、胃の出口にポリープが見つかった。それでそのポリープの組織検査を行なったのだが、良性とのことだった。

その後、数年が過ぎて胃のポリープのことが気になり、胃腸科で内視鏡検査を行なったところ、がん組織だということが分かった。数年のうちに良性だったポリープが悪性に変化したのだ。

手術のできる大病院で内視鏡検査を受けたところ、胃の出口にできたポリープのある場所が胃の組織の薄い部分にあるので、内視鏡のメスで周辺の組織ごと剥ぎ取るのは難しい。最悪の場合、胃に穴が開いて開腹手術が必要になるかもしれない。手術は内視鏡手術からいつでも回復手術に移れるようにする。開腹手術では胃を全摘することになると言われた。

私はそれを聞いてとても不安になった。開腹手術は20歳代の時に経験しているが、その時に経験した強い痛みがトラウマになっている私には、再びあの激痛を経験しなければならないかもと思うと強いストレスを感じた。その上に20歳代に胃の3分の2の摘出手術を受けていた私は、胃を全摘することになるかもしれないということも大きなストレスとなった。胃を全摘してしまうと食事量が大幅に制限される。そのことで体重が大きく減少するという。元から痩せていた私はこれ以上痩せたら日常生活に支障が出ることになると思った。

胃がんが発覚してからの一連の出来事で私はうつ状態となった。気分が落ち込み何事にも興味を持てなくなった。食欲が一気に落ちてしまった。うつ状態を自覚した私は抗うつ薬を服用したがほとんど効果が感じられなかった。

そうして鬱々とした気分で過ごしていた中、手術前の最後の内視鏡検査で、胃のポリープの周辺の組織にはがんがないことが分かった。手術はポリープの周辺を小さく切り取るだけで済むことが分かったのだ。これで開腹手術や胃の全摘を行わなくてもよいことになった。そうしたら私のうつ状態は速やかに改善した。手術当日は安心して手術を受けることができたのだ。

手術後から2年目まで定期的に内視鏡検査を受けたが異常なしという結果だった。今回のがん発覚では幸い最後に良い結果となったが、がん発覚でうつ状態となったことに関しては、私は相変わらずストレスに弱いと自覚せざるを得なかった。