統合失調感情障害日誌

統合失調感情障害を患っている管理人のこれまでの日誌です

好きなコンサートを楽しめない

40歳頃、クラシックやPOPS、フォーク、演歌などのコンサートに結構通っていた。コンサート会場の座席がステージから遠い場合はコンサートを楽しめるのだが、ステージに近い席だと楽しめない。

どうしてかというと、私の視線や表情が歌手に不快な感じを与えて、避けられていると感じてしまうからだ。

思い込みかもしれないが、どうしても不快感を与えていて、避けられていると思ってしまう。ステージは明るく、客席は薄暗いから歌手からは観客の表情などはよくわからないとは思うが、それでもさけられている感じがぬぐえない。

私には人の視線が怖いということと、私の視線が人にきつい印象を与えてしまっているという他者視線恐怖と自己視線恐怖の両方の症状がある。また私の表情が泣いたようになっていて相手に不快感を与えるという表情恐怖の症状もある。

だから人と対面で会話するとき、私は相手の目を直視することができない。これには生まれつきの小心な性格が影響しているように思う。相手を見るときは目ではなく鼻のあたりをチラチラ見るようにしている。これでだいぶ楽になるが、相手には気づかれているかもしれない。

せっかく数千円のチケットを購入して、ステージ間近で鑑賞できるという好条件なのだから、普通の人なら充分楽しめるだろう。

 また、コンサート会場までに利用する電車内での緊張状態がコンサートを見に行けない要因となっている。

仕事をしているときは会社員としての役割をはたす仮面(ペルソナ)をかぶっているのでなんとかなる。しかし、電車を利用するときは特に特定の役割があるわけではないのでペルソナをかぶることができない。

ペルソナがない素の自分が他者に見られてしまうことが怖いのだ。自分の未熟さや無能さが他者の視線で暴かれてしまうという恐怖がある。

この視線恐怖があるせいで、せっかく買ったコンサートチケットだが会場までいくことを断念したことが何度もある。一度逃げてしまうと次も逃げてしまいがちになる。これで数十件のコンサートチケットを紙くずにしてしまった。

まったく自分でもバカなことをやってしまったと思っているが、この対人恐怖的な症状はいまだに解決できていない。